「映画のまち調布」を代表する企業を訪問
【8月22日 高津装飾美術(株)、(株)東京現像所】
午前中は、国領にある「
高津装飾美術(株)」を見学しました。
日本映画誕生以来、映画・テレビ・演劇で使用する「小道具」を提供している会社です。
まず、展示施設の「芸能美術文庫PAL」へ。
博物館・美術館級の本物の道具類が展示されています。
脚本コーナーには、大河ドラマや朝ドラなどの良く知られたドラマの実際の脚本が並んでいます。
小道具を保管している倉庫へ。
保管倉庫には、大きな家具類から小物まで、いろいろな時代のものが取り揃えてあり、出番を待っています。
屋上にも、野ざらしにして良いものが並んでいます。
天井に届くほどぎっしりと保管されていて、まるで迷路のよう。
レトロな台が素敵です。
椅子のコーナーには、あらゆる種類の椅子が積み上がっています。
王様の椅子?
記憶の中にあるものが、次々と目の前に現れます。
時代劇用の小道具はすべてそろっています。
お祭りなどのイベントにも貸し出されるそうです。
国領に、こんな小道具を取りそろえた会社があったのですね
!
午後は、富士見町にある「
(株)東京現像所」へ。
映画フィルムの現像・焼き付けから始まり、今年創業62年を迎えた会社です。
デジタル時代の現在も、さまざまな最新技術を駆使して映像業界を支えています。
まず、フィルム作業場へ。
フィルムはホコリやヨゴレを嫌うので、土足厳禁。
スリッパに履き替えて見学。
フィルムを現像するために使ういろいろな機械を見せていただきました。
お土産としていただいたフィルムで作られたしおり。
映像と音声の両方が記録されているものです。
映像を編集するには、微妙な色の違いがわからないといけません。
色のグラデーションを正しく並べられるかを試してみました。
高度な修正ができる編集機がある部屋。
名だたる監督さんたちが、この部屋で作業をするそうです。
デジタル技術を用いて劣化したフィルムをきれいな状態にする「レストア」の作業中。
ひとコマずつ映像に映りこんだゴミや汚れを除去する、気の遠くなるような作業です。
フィルムの現像には水が必要ということで、調布に会社を設立したそうです。
調布は、良質な地下水が豊富なところなのです。
「高津装飾美術(株)」「(株)東京現像所」とも、普通は見られない会社の内部を丁寧に案内していただきました。
地元調布にこのような映画を支える会社があることを知り、改めて「映画のまち調布」を実感します。
映画やテレビドラマのエンドロールで、「高津装飾美術(株)」「(株)東京現像所」の表示をしっかりチェック
!
10日間の映画作りワークショップも今日で終了。
脚本作り、撮影、編集といろいろな体験ができました。
映画作りのおもしろさとともに、みんなで協力して作る大切さを感じてくれたかなと思います。
完成作品の上映会は9月17日(日)。
調布市文化会館たづくり8階にある「映像シアター」の大スクリーンでの上映です。
どのような作品に仕上がってくるか、楽しみですね
!